2026.1月 寒九の雨? 会津では極めて珍しいこの時期の雨降り
1月15日夜半から16日の朝方まで、この時期に湊地域では経験のない雨降りになりました。

昨日の夕方まで除雪して残った自宅前の圧雪が、朝起きて見ると水溜まりになっていたのでびっくりです。(写真上)
16日金曜日は、湊地区では資源ごみ缶類の収集日になっていたので、私もそのごみを出して家に戻ってみると、車の轍が深くなり車のコントロールがやっかいな状況になりました。(写真下)

「寒九の雨」という諺があります。寒の入りから9日目(1月13日)に雨が降ると豊作になるという言い伝えだそうですが、この諺は暖かい地方でしか実態を目にすることはないと思っていたのですが、寒九の日からは2~3日過ぎたもののほぼ一緒かなと思います。
時ならぬ雨が、この後の気象とどんなふうにか関わることはないと思いますが、少しばかり不安ではあります。
ところで、先年亡くなられた会津の伝承語り部山田登志美さんが語られた昔話「寒九の雨」がありますので、私の再話で下の紹介しておきます。
寒九の雨
元話/山田登志美さん(故人・喜多方市塩川町)、再話/斎藤基雄
むがぁす昔あったど。
「今年は、雨降っといいなぁ。去年、降んねがったら凶作だった。今年はなんでかんで寒九の雨、降ってもらいでぇ」
お父(ど)っつぁどお母(が)ぁ、寒九の雨待っていだど。それ聞いだ男(おど)っこ、
「あぁ、まだ凶作になっつど、芋飯(まんま)ばっかくれられんのがなぁ。銭ももらわんにぐって、お父っつぁどお母ぁ、まだ貧乏すんだべなぁ。大変だなぁ」
ど思ってな、
「そうだ、天さ行って雷様(らいさま)さ頼んでくんべぇ」
つて、雷様んどごさ行ったど。
「雷様、雷様、あのう、寒九の雨降んねど、お父っつぁどお母ぁ、まだ凶作になるって心配すてっから、どうが寒九の雨、降らせでくなんしょ」
って頼んだど。すたら雷様、
「にしゃ、そう言うげんじょな、この寒の寒い時、おら家(え)の子めら、皆んな炬燵さつんむぐってんだわぁ。そうすて誰も雨降らせさなの行ぎだぐねぇつて言うだわ。そんなに心配すんだら、雨袋やっから、にしゃ、どごさでも行って雨撒いでこう」
つて雨袋よごすたど。
男っこ、喜んで雨袋かづいで雲の上がら探すたどぉ。
「このあだり村だべがな、そうすっと、こごいらがおら家(えの田んぼがなぁ」
ど思って雨袋開げで、どどう、どどうーッと撒いだど。すたら、その途端目ぇが覚めだど。お母ぁに、
「この寒の寒い時、寝小便むぐすて乾がねぐってしょうがねぇべ」
つて、却って怒らっちゃど。
百姓の子めらっちゃ、親達心配すてるようように、子めらも豊作になっといいなぁ、ど思ってんだなぁ。
こんじぇ一づ栄え申すた。
昨日の夕方まで除雪して残った自宅前の圧雪が、朝起きて見ると水溜まりになっていたのでびっくりです。(写真上)
16日金曜日は、湊地区では資源ごみ缶類の収集日になっていたので、私もそのごみを出して家に戻ってみると、車の轍が深くなり車のコントロールがやっかいな状況になりました。(写真下)
「寒九の雨」という諺があります。寒の入りから9日目(1月13日)に雨が降ると豊作になるという言い伝えだそうですが、この諺は暖かい地方でしか実態を目にすることはないと思っていたのですが、寒九の日からは2~3日過ぎたもののほぼ一緒かなと思います。
時ならぬ雨が、この後の気象とどんなふうにか関わることはないと思いますが、少しばかり不安ではあります。
ところで、先年亡くなられた会津の伝承語り部山田登志美さんが語られた昔話「寒九の雨」がありますので、私の再話で下の紹介しておきます。
寒九の雨
元話/山田登志美さん(故人・喜多方市塩川町)、再話/斎藤基雄
むがぁす昔あったど。
「今年は、雨降っといいなぁ。去年、降んねがったら凶作だった。今年はなんでかんで寒九の雨、降ってもらいでぇ」
お父(ど)っつぁどお母(が)ぁ、寒九の雨待っていだど。それ聞いだ男(おど)っこ、
「あぁ、まだ凶作になっつど、芋飯(まんま)ばっかくれられんのがなぁ。銭ももらわんにぐって、お父っつぁどお母ぁ、まだ貧乏すんだべなぁ。大変だなぁ」
ど思ってな、
「そうだ、天さ行って雷様(らいさま)さ頼んでくんべぇ」
つて、雷様んどごさ行ったど。
「雷様、雷様、あのう、寒九の雨降んねど、お父っつぁどお母ぁ、まだ凶作になるって心配すてっから、どうが寒九の雨、降らせでくなんしょ」
って頼んだど。すたら雷様、
「にしゃ、そう言うげんじょな、この寒の寒い時、おら家(え)の子めら、皆んな炬燵さつんむぐってんだわぁ。そうすて誰も雨降らせさなの行ぎだぐねぇつて言うだわ。そんなに心配すんだら、雨袋やっから、にしゃ、どごさでも行って雨撒いでこう」
つて雨袋よごすたど。
男っこ、喜んで雨袋かづいで雲の上がら探すたどぉ。
「このあだり村だべがな、そうすっと、こごいらがおら家(えの田んぼがなぁ」
ど思って雨袋開げで、どどう、どどうーッと撒いだど。すたら、その途端目ぇが覚めだど。お母ぁに、
「この寒の寒い時、寝小便むぐすて乾がねぐってしょうがねぇべ」
つて、却って怒らっちゃど。
百姓の子めらっちゃ、親達心配すてるようように、子めらも豊作になっといいなぁ、ど思ってんだなぁ。
こんじぇ一づ栄え申すた。
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