2026.1月 暴虐の極み! ベネズエラ侵攻のトランプ ~ 奥会津の昔話「スズメのかたきとり」のサルと瓜二つ
トランプ米大統領の無法、ここに極まれり!
1月3日、トランプ米軍は南米ベネズエラに大規模攻撃を行い、マドゥロ大統領と妻を拘束して米国に連れ去りました。
高市首相や日本政府関係者のほとんどは腰砕けのコメントしか発表していませんが、トランプの凶行は許されるべきことではありません。
トランプのこれまでの発言──デンマーク領グリーンランドの米国領土化、カナダを米国に併合などを取り上げて、今日1月7日の段階では、トランプ米政権に対してこれまで以上に批判的なコメント、糾弾する発言が多くなっていることは重要な変化だと思います。
20世紀の帝国主義、植民地主義、覇権主義に逆戻りするトランプ米国に対して国際世論、また米国内の世論が批判の声を強めることを望みたいと思います。
トランプの蛮行に対して、奥会津に伝わる昔話「スズメのかたきとり」を思い浮かんだので紹介します。トランプは物語に登場するサルとそっくりです。
《奥会津に伝わる昔話》
スズメのかたきとり
再々話 / 斎藤基雄
昔むがしあったそうだ。
ヨシがえっぺ生いったどごさ、スズメの親、卵生したど。五づ生してポターッと暖めったどぉ。したらなぁ、山がらサル出できてなぁ、
「スズメ、スズメ、にしゃ卵生したべぇ」
「うん、生したぁ」
「それ、おれさ飲ませろ、なぁ、んー?、なぁ、飲ませろって」
「だめだ、おれの大事な子めらだもんなぁ、飲ませらんにぇ」
「よおーし、言うごど聞がねぇど、このヨシ折だってくれっかんな」
っつうどサル、ガダガダガダって揺すんだどぉ。ヨシ折だらっちゃら巣が落ぢっちまぁ。巣が落ぢだら卵ぶっくれる。スズメの母ちゃんは、
「分がったでぇ、分がったでぇ」
つて、卵一づくっちゃど。
サルは、パガーッと割っと、ジュルジュルッと飲んで、
「あー、旨ぇがったぁー。どーれ、まぁ一づ飲ませろ、なぁ」
「だめだでぇ、お前はおれの子めら、飲ませろ飲ませろどって、何だって思ってんだよー、飲ませらんにぇ」
「何言ってんだぁ、そんじゃぁこうすんぞー」
どって、まだグラグラグラって揺すぶっから、
「あっあっあっ、分がったでぇ、ほらぁー」
って、まぁ一づくっちゃど。サルは、パガーッとまだ卵割っと、ジュルジュルッと飲んで、
「旨がったぁー。スズメ、明日まだ来っかんな」
なんつて行っちまったど。スズメは、
「ほーら、にしゃだぢ、早ぐ産まれろ、早ぐ、早ぐ、早ぐ産まれろ」
ど言いながらポターッと抱いで暖めったど。
そしたら、次の日、まだサルが出できて、
「スズメ、スズメ、スズメ産まっちゃがぁ」
「産まんにぇ」
「そぉがぁー、産まんにぇがったら、卵一づ飲ませろ」
「やんだおらー、ほんにお前はひでぇ人だなぁ、飲ませろ飲ませろどって、おれの大事な子めらだがらっ」
「そんなごど言ったって、おら腹へってんだがらしょうねぇべ。な、飲ませろ」
「だめだって言ってんべしたー、だめだぁ」
「よーし、そんじゃこうやってくれっから」
っつうど、グラグラグラどヨシ揺すぶっから、
「あっあっあっ、分がったでぇ、分がった」
つて一づくっちゃだど。サルは、まだパガーッと割っと、ジュルジュルッと飲んで、
「あー、旨ぇがったぁ。まぁ一づくろー、なぁ、まぁ一づくろ、まぁ一づくろでば」
「だめだでぇ、あど二づしかねぇだがらだめだぁ」
「よーし、そんじゃらにしゃんどご食うぞー」
っつうどガラリしょど親スズメの首っ玉おっつがめぇで、アムアムアムど食いはだったぁー。親暴っちゃがら、巣がデゴーっと引っくり返ってなぁ、一づは石の上さ落ぢでドロドロドローっと溶げだぁ。まぁ一づはふうぎの葉の上さポターッと落ぢでポーンと弾んで落ぢだがら、ほら、ピリーッとヒビ入ってパカーッと割っちぇ、
「ピィピィピィ、母ちゃん、母ちゃん」
どって子スズメが孵ったどぉ。それが、母ちゃんがちょうどサルにアムアムアムど食わっちぇっとぎでなぁ、、
「母ちゃん、母ちゃん、母ちゃん」
って、むずせごど、むずせごど、いぎなり飛んでもねぇどご見っちまったんだどぉ。
いや、サルは親んどご食っちまぁど、
「この辺さ卵落っちゃはずだなぁーー何だこれ、石の上さ落ぢったぁ」
つて石の上の卵、ペロペロッと舐めで、
「まぁ一づはどごだぁ」
って探したげんじょも、ふうぎっ葉の下で、小っちゃぐなってる雛見っけねぇで行っちまったど。子スズメは、
「あー、母ちゃん母ちゃん! おれ大っけぐなったら絶対かだぎ取っかんなぁ」
つて、〝ムッ!〟つうど、ムグムグッと大っけぐなる、〝ムッ!〟つうど、ムグムグッと大っけぐなるしてな、立派なスズメになったど。
あのな、余計な話だげんじょ、スズメは卵がら孵って五十日ぐれぇで大人になんだそうだがら、本当にアっちゅう間なのな。
さで、そうして大っけぐなったスズメ、チョンチョン、チョンチョンとかだぎとりさ出がげだど。
そうすっとなぁ、バヂがブーン、ブーン、ブーンど飛んできてなぁ、
「スズメどん、スズメどん、どごさ行がんだよ」
「おら、母ちゃんのかだぎとりだぁ」
「そうがぁ、そんじゃおれも手伝ぁぞ」
つて二人んじぇ、ぁチョンチョン、ブーンブーンて山登って行ったらなぁ、ひょうひょうグリが、
「お前達、お前達、どごさ行がんだよ」
「おら達はスズメの母ちゃんのかだぎとりだぁ」
「そうがぁ、そんじゃおれも手伝ぁぞ」
つうど、ぁチョンチョン、ブーンブン、ヒョウヒョウヒョウ、ぁチョンチョン、ブーンブン、ヒョウヒョウヒョウどってなぁ、山がら下って行ぐど川あってなぁ、そごさ橋掛がっていだっけが、その橋の根っこんどごに、ベゴのウンコがベダーっといだっけど。
「お前達、お前達、どごさ行がんだよ」
「おら達はスズメの母ちゃんのかだぎとりだぁ」
「そうがぁ、そんじゃおれも手伝ぁぞ」
つて、みんなで出がげだど。ぁチョンチョン、ブーンブン、ヒョウヒョウヒョウーォ、ベッタラベッタラどって、橋渡って行ったら、でっけぇ石臼いだだど。
「お前達、お前達、揃いもそろってどごさ行がんだよ」
「おら達はスズメの母ちゃんのかだぎとりだぁ」
「はぁー、そんじゃおれも手伝ぁぞ」
つうどみんなで出掛げだど。ぁチョンチョン、ブーンブン、ヒョウヒョウヒョウーォ、ベッタラベッタラ、ゴードゴドーどってなぁ、サルの家の方さ行ったんだど。
そうしたらバヂがなぁ、
「みんな待ってでくんつぇー、おれが今見でくっからなぁ」
なんつて、ぁブーンと飛んで行ってなぁ、サルの家見できたんだど。んで、
「おーい、サルはいねぇぞぉ」
っつうど、みんなで中さ入ってなぁ、ひょうひょうグリは囲炉裏ん中さ入ったべぇ、それがらバヂだ、バヂはどごさ入ったど思う?、ほら流し場だ、水がドウドウ流れっとごさ陣取ったぁ。ベゴのウンコは、戸んぼ口の敷居の上さベダーッとしゃがんだだど。石臼は、ほれ、屋根の下さ日除げ雨避げにつけでる庇っつう出っ張りあんべぇ、そごの上さ陣取ったぁ。スズメがぁ?、スズメは戸棚の中さ隠っちぁ。
そうしたら、サルが来たどぉ。
「うー、寒みぃ寒みぃ、腹へったなぁー、何が焼いで食うがぁ」
なんつて、囲炉裏さ火ぃ焚ぎつげっと、戸棚がら餅出してきて焼ぎはだったど。
ぼんぼんと火ぃ燃えれば、だんだんとひょうひょうグリが温まってきてなぁ、サルの目玉んどごさバヂーンと弾げだべぇ。したっけが、
「アヂッ、アヂッ」
っつけがぁ、
「水、水、水ーツ」
つて、サル流し場さ飛んでって、目玉冷やすべってしたっけが、待ぢ構えったぁバヂが、別なほうのマナグ、ジャガーッと刺したぁ。
「アイデデデーッ、アイデデデーッ」
つて、サル逃げんなねぇどって戸んぼ口さ跳ねでったぁ。したら、敷居の上さいだベゴのウンコさ、ベッと踏んのぼって、ツルルンと滑ったぁ。ステーンとでっころんだどごさ、重でぇ石臼ドスーンと落ぢできてなぁ、〝ビショッ!〟つけがサルぶっつぶっちゃぁ。
「スズメどん、今だぞー」
っつうど、スズメ戸棚がら跳ねで出できて、ぁジャガジャガ、ジャガジャガ口ばすで突っついだぁど。そんじぇ、サルはみんなに退治されっつまったわげだど。
ざっと昔栄え申した。
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