2025.11月 文化祭協賛昔語りを抜け出し湊学園で昔話を延べ5話語る
11月6日、前回のブログで書いたように、この日は湊かたりべの会が「湊町文化祭」の協賛活動で、午前と午後の2回「昔語りの会」を開催しましたのですが、この日はまた湊学園前期課程の1~3年生を対象にした毎月1回の、午後2時30分から3時15分までの読み聞かせ活動の日とも重なっていました。担当当番は私です。
文化祭での昔語り午後の部のトップバッターは私にしてもらい、会の途中で抜け出して湊学園に行かせてもらいました。

湊学園での読み聞かせの対象は1年生から3年生の低学年です。
この日予定した語りは、①猪苗代湖の主、②大蛇の仕返し、③やまどりのけんか、④味噌豆の話、⑤ノミの涙だったのですが、子どもたちが「やまどりのけんか」をもう一度聞きたいとうので、初めての経験ですが同じ時間帯に同じ話を2度語ることになりました(^-^;
この話は、柳津町五畳敷の菊地義隆さんの元話を五十嵐七重先生が再話されたものを、私が再々話したものです。
なお、話の中のエピソードは多少違いますが、「ばかの一つ覚え」の題で語られてもいるようです。
子どもたちが2度聞きたいと言った話ですので、皆さんにも紹介したいと思います。
子どもたちが話の中で反応したのは、失敗して婆さまに叱られた爺さまが、「明日行ってそうしてきます・・・」と言って、何度も何度も失敗を繰り返すところでした。このセリフのところでは、子どもたち皆んなが大受けしていました。
「やまどりのけんか」 元話/菊地義隆(柳津町五畳敷)
ざっと昔、あっただど。
ある所に爺さまど婆さまいだだどぉ。爺さま、山さ行って稼ぇったっけが、喉かわえで水飲みだぐなってなぁ、沢さ水飲みぃ落っちぇっただどぉ。
ほうしたっけが、山鳥どぉ山鳥、「ボゴボゴッ、ボゴボゴッ」ってけんかすったけどぉ、「ボゴボゴッ、ボゴボゴッ」ってなぁ。
爺さま、おっかねぇがら家まで逃げでって、
「婆さま婆さま、おっかねがったぁ」
「何おっかねがったんだよ!」
「あのなぁ、水飲みだぐって沢さ落っちぇったっけが、山鳥ど山鳥けんかすったっけだぁ。おっかねぐって逃げできたわい」
「この、くっされ隠居! 山鳥ど山鳥けんかすったら、棒でぶっちめで捕ってくんだわぁ!」
っておごらっちゃどぉ。爺さま、
「明日行って、そうすてきます・・・」
って言っただどぉ。
次の日、爺さま山さ行ったら、今度ぁ薬屋ど薬屋、道端でけんかすったっけだどぉ。
爺さまは、二人んどご棒でぶっちめで捕っかど思ったら、
「何だぁ、このぉ隠居ぉ!」
ってひっぱだがっちぇまったどぉ。爺さまは、
「ああー、ああー」
泣ぎながら家さ来ただどぉ。
「今日は何すただ」
婆さまに言わっちゃっどぉ。
「薬屋ど薬屋けんかすったがら、棒ではだいで捕っかどもったら反対にぶんなぐらっちぇまっただ」
って言っただどぉ。すたら、
「このぉ、くっされ隠居! そんなどぎは、けんか栄ぇ申すーって手ぇ広げで真ん中さ入んだわぁ」
っておごらっちゃどぉ。
「明日行って、そうすてきます・・・」
って明日行ったっけが、今度ぁべぇごどべぇご、角でけんかすったっけどぉ。爺さま、
「けんか栄ぇ申すーーっ」
手ぇ広げでべぇごどべぇごの真ん中さ入っただどぉ。すたら、爺さま、二匹のべぇごの角でジャッカジャッカつっつがっちぇまったどぉ。そんじぇ、爺さま、
「ああー、ああー」
って泣ぎながら家さ来ただどぉ。そうすたら婆さまに、
「今度ぁ爺さま、何すただ」
って言わっちぇ、
「今日はべぇごどべぇご、けんかすったがら、けんか栄ぇ申すーーって真ん中さ入ったら、べぇごの角で突がっちぇまっただぁ、ああーー、ああーー」
って泣いだだどぉ。すたっけが婆さま、
「このぉ、くっされ隠居! そんなどぎは、高ぇ木の上さ登ってホーイホーイって見でんだわぁ」
っておごっただど。爺さまは、
「明日行って、そうすてきます・・・」
って明日山さ行っただど。そうすたっけが、今度ぁ向ごうがら殿様の行列来ただど。今度ぁ爺さま木の上さ上がって、
「ホーイホーイ」
って行列見っただどぉ。そうすたら殿様の家来ぇなぁ、
「何だぁ、あの隠居は! 早ぐする引ぎおどせー」
って言って、その木ぃがら引っ張り落どさっちゃだど。爺さまぁまだ、
「ああー、ああー」
泣いで家さ来ただどぉ。そうすたら婆さまな、
「今日は何すただ」
って言っただど。爺さまは、
「今日は殿様の行列来たがら高ぇ木の上さ上がってホーイホーイって言ってだら、家来ぇに引っ張り落どさっちゃだ」
って言ったど。そうすたっけが婆さまは、
「このぉ、くっされ隠居! そんなどぎは、デロさ手ぇついで、殿様のお通りですかぁーって曲がってんだわぁ!」
って言ったど。
「明日行って、そうすてきます・・・」
って明日山さ行ったら、今度ぁ向ごうがら狼来ただどぉ。爺さまはデロさ手ぇついで、
「狼様のお通りですがぁー」
って曲がったら、頭がらペロッと飲まっちぇまっただどぉ。
・・・あぁあ、むずせぇ話だな。
ざっと昔、栄え申した。
文化祭での昔語り午後の部のトップバッターは私にしてもらい、会の途中で抜け出して湊学園に行かせてもらいました。
湊学園での読み聞かせの対象は1年生から3年生の低学年です。
この日予定した語りは、①猪苗代湖の主、②大蛇の仕返し、③やまどりのけんか、④味噌豆の話、⑤ノミの涙だったのですが、子どもたちが「やまどりのけんか」をもう一度聞きたいとうので、初めての経験ですが同じ時間帯に同じ話を2度語ることになりました(^-^;
この話は、柳津町五畳敷の菊地義隆さんの元話を五十嵐七重先生が再話されたものを、私が再々話したものです。
なお、話の中のエピソードは多少違いますが、「ばかの一つ覚え」の題で語られてもいるようです。
子どもたちが2度聞きたいと言った話ですので、皆さんにも紹介したいと思います。
子どもたちが話の中で反応したのは、失敗して婆さまに叱られた爺さまが、「明日行ってそうしてきます・・・」と言って、何度も何度も失敗を繰り返すところでした。このセリフのところでは、子どもたち皆んなが大受けしていました。
「やまどりのけんか」 元話/菊地義隆(柳津町五畳敷)
ざっと昔、あっただど。
ある所に爺さまど婆さまいだだどぉ。爺さま、山さ行って稼ぇったっけが、喉かわえで水飲みだぐなってなぁ、沢さ水飲みぃ落っちぇっただどぉ。
ほうしたっけが、山鳥どぉ山鳥、「ボゴボゴッ、ボゴボゴッ」ってけんかすったけどぉ、「ボゴボゴッ、ボゴボゴッ」ってなぁ。
爺さま、おっかねぇがら家まで逃げでって、
「婆さま婆さま、おっかねがったぁ」
「何おっかねがったんだよ!」
「あのなぁ、水飲みだぐって沢さ落っちぇったっけが、山鳥ど山鳥けんかすったっけだぁ。おっかねぐって逃げできたわい」
「この、くっされ隠居! 山鳥ど山鳥けんかすったら、棒でぶっちめで捕ってくんだわぁ!」
っておごらっちゃどぉ。爺さま、
「明日行って、そうすてきます・・・」
って言っただどぉ。
次の日、爺さま山さ行ったら、今度ぁ薬屋ど薬屋、道端でけんかすったっけだどぉ。
爺さまは、二人んどご棒でぶっちめで捕っかど思ったら、
「何だぁ、このぉ隠居ぉ!」
ってひっぱだがっちぇまったどぉ。爺さまは、
「ああー、ああー」
泣ぎながら家さ来ただどぉ。
「今日は何すただ」
婆さまに言わっちゃっどぉ。
「薬屋ど薬屋けんかすったがら、棒ではだいで捕っかどもったら反対にぶんなぐらっちぇまっただ」
って言っただどぉ。すたら、
「このぉ、くっされ隠居! そんなどぎは、けんか栄ぇ申すーって手ぇ広げで真ん中さ入んだわぁ」
っておごらっちゃどぉ。
「明日行って、そうすてきます・・・」
って明日行ったっけが、今度ぁべぇごどべぇご、角でけんかすったっけどぉ。爺さま、
「けんか栄ぇ申すーーっ」
手ぇ広げでべぇごどべぇごの真ん中さ入っただどぉ。すたら、爺さま、二匹のべぇごの角でジャッカジャッカつっつがっちぇまったどぉ。そんじぇ、爺さま、
「ああー、ああー」
って泣ぎながら家さ来ただどぉ。そうすたら婆さまに、
「今度ぁ爺さま、何すただ」
って言わっちぇ、
「今日はべぇごどべぇご、けんかすったがら、けんか栄ぇ申すーーって真ん中さ入ったら、べぇごの角で突がっちぇまっただぁ、ああーー、ああーー」
って泣いだだどぉ。すたっけが婆さま、
「このぉ、くっされ隠居! そんなどぎは、高ぇ木の上さ登ってホーイホーイって見でんだわぁ」
っておごっただど。爺さまは、
「明日行って、そうすてきます・・・」
って明日山さ行っただど。そうすたっけが、今度ぁ向ごうがら殿様の行列来ただど。今度ぁ爺さま木の上さ上がって、
「ホーイホーイ」
って行列見っただどぉ。そうすたら殿様の家来ぇなぁ、
「何だぁ、あの隠居は! 早ぐする引ぎおどせー」
って言って、その木ぃがら引っ張り落どさっちゃだど。爺さまぁまだ、
「ああー、ああー」
泣いで家さ来ただどぉ。そうすたら婆さまな、
「今日は何すただ」
って言っただど。爺さまは、
「今日は殿様の行列来たがら高ぇ木の上さ上がってホーイホーイって言ってだら、家来ぇに引っ張り落どさっちゃだ」
って言ったど。そうすたっけが婆さまは、
「このぉ、くっされ隠居! そんなどぎは、デロさ手ぇついで、殿様のお通りですかぁーって曲がってんだわぁ!」
って言ったど。
「明日行って、そうすてきます・・・」
って明日山さ行ったら、今度ぁ向ごうがら狼来ただどぉ。爺さまはデロさ手ぇついで、
「狼様のお通りですがぁー」
って曲がったら、頭がらペロッと飲まっちぇまっただどぉ。
・・・あぁあ、むずせぇ話だな。
ざっと昔、栄え申した。
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