2025.1 大いに親睦深めた上馬渡夢農場収穫祭で「そば口上」を披露

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 1月12日正午から、特定農業法人㈱上馬渡夢農場の主催による「収穫祭」が上馬渡集会所で行われました。
 午前中には消防団が、大雪が積もった村内にある通称・前の山に登り、歳ノ神の芯木を切り出して15日の歳ノ神の準備に当たりましたが、これは、新型コロナ禍の時を除いて、夢農場(設立/2007年=平成19年1月30日)の前身である上馬渡農業機械利用組合の時代である平成16、7年ごろからの毎年の恒例の日程です。

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 今年の収穫祭には、上馬渡の住民30名ほどが参加したでしょうか。会費300円で新蕎麦が食べ放題のほか、てんぷらや刺身、オードブルなどの御馳走、またお酒もふんだんに振舞われて、皆さん大変満足しながら歓談されていました。

 昨年の収穫祭では、小檜山正夫夢農場社長に私がそば口上をやらせていただく約束をしていたのですが、一昨年12月に父が死去したためにその約束は果たせませんでした。
 一年が経ち、今年の収穫祭ではそば口上をやらせていただくことができました。
 私のそば口上は、湊町崎川の居穴にお住まいだった故・寺木寅春さんの口上を元にアレンジさせていただいたもので、生まれて2度目の人前での披露で、言葉に詰まる箇所がありましたが、そこそこ上手くできたかなと思います。
 参考までに、今回の私の口上を下に紹介します。真似ていただいても結構です。

令和7年上馬渡夢農場収穫祭のための「そば口上」
(寺木寅春さんの口上、及び寺木シマオさんの口上を参考に斎藤基雄が再構成)

 東西東西、令和七年上馬渡夢農場収穫祭にお出でのお客様をば留め置きまして、誠に誠に失礼なれど、罷り出でたる私め、会津粗挽き田舎蕎麦伝承会の達人たちがお届けする「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の三立てそばをばお売りする奴でござい。
 さてさてお客様、そばの作法とて別段には知らねども、夏の土用に種をまき、二日三日で芽を出して、十日二十日で花が咲き、花が咲いてはみかどたつ、みかどということは、昔金帝さまのお曼荼羅にもさも似たり。一条通りは大納言、二条通りは中納言、三条通りは少納言、四条通りが平納言、五条通りを模って、五段のそばと呼びかけしはこの奴、
 一つ ひまないこの奴
 二つ ふたをば取り上げて
 三つ みごとに盛り重ね
 四つ よそうの村までも、売れるやはやるやこの奴
 五つ いつもひまはない
 六つ むだんであがらんせ
 七つ なにごとなきときも
 八つ 屋敷の祝いそば
 九つ この家のそばなれば
 十に 父さん母さんのごちそうそば
 夢農場の担い手さんにお客さん、お空きになったお腹の中に、ポテリンポテリンと、溜まりし溜まりの下地かけ、ゆるりゆっくり歌でも歌って賑やかに、お上がりくださることをホホーッ、おん願い申し上げまする。

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