2024.8 山田火砂子監督が舞台挨拶、映画「わたしのかあさん~天使の詩」に深い感動

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 8月10日、会津若松市文化センターで山田火砂子監督「わたしのおかあさんー天使の詩ー」を観ました。
 映画は、知的障害者の母親山川清子(寺島しのぶ)を持つ小学4年生の娘高子(落井実結子)の日々の葛藤を、大人になり障害者施設の園長となった高子(常磐貴子)が、子どもの時からの友人だった同級生の河合優子(子役・中本りな、成人・安達祐実)に回想しながら語るという形で描かれます。

 映画を見ていて、知的障害者の置かれている社会の状況が痛いほど伝わってきます。
 山田監督は、自身の娘さんにも知的障がいがあり、この作品の中で小学生の高子が、「障がいを持って生まれたのが自分だったかも知れない」と気づき、母親の存在を恥ずかしいと思い荒れていた心から解き放たれる様子を丁寧に描いていて、本当に感動しました。私の身近なところにも障がいのある者がいるので、余計身につまされました。

 因みに、高子の父親高夫も障がい者で、子どもの頃の大怪我が原因で身体障害者になり、それが原因で吃音症を患っているという設定で、役は渡辺いっけいさんが演じていましたが、その演技がリアルでびっくりしました。
 他にも、実力のある著名な俳優が沢山登場していましたが、山田監督作品には多くの俳優が〝志願して〟出演するそうです。それだけ山田火砂子監督作品は、俳優にとっても〝出たい〟と思わせる作品なのだと思います。
 マスクをして見ていたので、涙と鼻水でマスクの中が大変なことになってしまいました。

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