2024.7 日本共産党政策委員会事務局長神田米造さんを迎え、共産党の「経済再生プラン」について学び、語るつどいを開催
7月27日、日本共産党政策委員会事務局長の神田米造さんを迎え、「日本共産党の経済再生プランについて学ぶつどい」を開きました。参加者は14名と少なかったですが、非常にいい勉強ができました。
日本経済が30年にわたって深刻な停滞に陥り、それに加えて物価高騰が国民に襲いかかっています。実質賃金はピーク時の1996年から年収で64万円も減りました。社会保障や教育への公的支出はきわめて低い水準です。こんな国は先進国で日本だけです。生活を守る緊急対策をとりながら、経済の落ち込みを打開する抜本的な改革を講じることが求められています。
日本共産党は昨年10月、このような課題認識のもと、三つの改革で暮らしに希望をもたらす「経済再生プラン」を発表しました。
「日本経済の失われた30年」がもたらしたものは、「一将功成りて万骨枯る」の状況です。
経営トップは莫大な報酬を受け、史上最高の利益のうち40%は株主への配当、従業員の給料アップに回した金額はその利益の僅かに0.5%──トヨタ自動車の話です。まさに、「一将功成りて万骨枯る」ではありませんか。
日本共産党の「経済再生プラン」は、「失われた30年」からどうしたら抜け出すことができるのか──国民各界、各分野の皆さんに、その議論をするためのたたき台にしてもらいたい、日本を危機から救う抜本策をつくりあげる国民的な討論を呼びかける、との考えで提起したものです。
パンフレットは、A4判16ページ・定価240円(本体218円+税)・送料100円で頒布しています。上の写真は、B4判4つ折りの概要版で、これは無料でお渡しできますので、ぜひ私にお声がけください。
神田さんの話で印象に残っているのは沢山ありますが、「経済再生プラン」を発表し様々な分野の方々と懇談してきた中で、「失われた40年にしてほしくない」との声が多くあった、「経済再生プラン」は「失われた30年」に陥った理由を明らかにし、国民合意の経済再生プランを得るためのたたき台にするために提起したものだ、ということと、社会保障を邪魔者扱いする声が、日本では経済界のみならずあるが、「社会保障は経済である」ことに気づく必要がある、社会保障は経済の好循環をつくりだす要素なのだ、という話には全く同感でした。
国民経済が疲弊しているというのに、国際競争に勝つためだといって溜め込んだ内部留保500兆円は、その多くは使い道もなく眠っています。まさに、政治が経済に対してどのように向き合うべきかが問われている状況だと思います。
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