2024.7 実に明瞭で分かりやすい解明に驚きーー志位和夫著「Q&A 共産主義と自由」を読む

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 7月21日、志位和夫日本共産党議長の新著「Q&A 共産主義と自由」を読みました。副題に「『資本論』を導きに」とあります。そして、本の帯には、「『自由に処分できる時間こそ真の富』!(マルクス『資本論』草稿」)」とあります。
 志位氏は、旧ソ連や中国の現状と来し方を見て、「社会主義・共産主義には自由がない」と思っている人が多く存在しているが、科学的社会主義の礎を築いたマルクスやエンゲルスの足跡をたどると、彼らが、「社会主義・共産主義社会の最大の特徴として、『人間の自由』という言葉を幾度となく繰り返し、それを可能にする社会のあり方を一貫して追求しつづけ、その実現のためにたたかいつづけたことが明らかになってくる」として、この本の目的を、「『人間の自由』と『社会主義・共産主義』は、文字通り、あらゆる意味において、一体不可分のものであり、それは21世紀の現代においていよいよ豊かな生彩を放っている」ことを明らかにすることだと述べています。

 志位氏は、「社会主義・共産主義と自由」の問題について、35の質問形式にして多彩な角度から「資本論」や「草稿」におけるマルクスの記述について、マルクス、エンゲルスが活躍した時代、更には私たちが将に目の当たりにしている現在の経済状況も引き合いにしながら解明しています。大変刺激的で興味深い解明です。
 解明されている事柄を一つひとつ書くわけにはいきませんが、「共産党の主張には反論がある」、「論破したい」と思っておられる方には、ぜひ論破する材料にするためにもこの本は読まれることをお薦めします。勿論、資本論のような難解さはありません。
 因みに、志位和夫著「Q&A 共産主義と自由」(新日本出版社刊)定価900円(本体818円+税)で、一般書店でも求められますが、私に声をかけていただいても直ぐにお届けできます。

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