2024.7 共産党支部が主催した「風力発電を共に考えるつどい」で背炙山風力計画の現状と課題について報告

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 7月13日、日本共産党会津若松市委員会の地域支部が、地域の方々に呼び掛けて「風力発電を共に考えるつどい」を開催しました。
 原田俊広市議を通じて、私に、背炙山で進められている風力発電計画の現状と課題について話してくれとの依頼があり、引き受けました。

 冒頭、原田市議が、日本共産党の「再生可能エネルギーの普及推進についての政策提言」と人々の日常生活の安全・安心を壊し、環境破壊をもたらす風力や太陽光発電には反対するとの基本的方針について説明しました。

 その後、私が、背炙り風発の計画の概要を、現在稼働中のウインドファームの8基との比較なども加えて説明し、また、湊町共和地区3町内会による市長への申入れ内容と、それに対する市長の対応内容などについて、更には背炙山に生息する猛禽類、絶滅危惧種の保護、市が猪苗代湖をラムサール条約湿地認定に向け県や関係市町と共に取組んでいることとの関係で、背炙り風発をどのように考えるべきかなどについて話しました。

 つどいには18名が参加し、「景色の素晴らしい背炙山に風車を建てることがどうして必要なのか」、「鳥の衝突事故のない筒型の風車に変更することを市は提案する考えはないのか」、「風車建設ではどのぐらいの土砂が出るのか」、「東山の温泉源への影響はないのか」など様々な疑問や質問が出され、全てに的確に答えられたかどうかわかりませんが、私の持っている情報を基に一応お答えをしました。
 また私は、背炙り風発については、われわれ市民も、クリーンエナジー会津若松風力発電事業準備書に対して経済産業大臣が発出した勧告の内容を、しっかり念頭に置くことが必要だと強調しておきました。
 大臣勧告のベースには福島県知事意見が、更に知事意見には会津若松市長意見がありますが、そこでは、「他事業者の計画との累積的影響を考慮すること」や「猛禽類の調査・鳥類の渡りの調査において風発設置予定箇所周辺の尾根の視野の確保が不十分であること」に加えて「種の保存法に基づき国内希少種に指定されているイヌワシや、クマタカの行動圏の内部構造の解析と解析結果を踏まえた評価と環境保全措置の検討が記載されていない」などの重要な指摘がされています。
 環境アセスの手続き段階ではクリーンエナジー風発が最も先に進んでいることを考えれば、この大臣勧告は極めて重要です。
 つどいの中では、私は、背炙り風発反対を求める運動において、クリーンエナジー風発準備書に対する大臣勧告と、猪苗代湖のラムサール条約湿地認定を求める県や市町村の取組みを前面に立てた運動が必要と考えていることなども話させてもらいました。

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