2024.6 新年度になり私自身は初めての地元保育園と小学校での昔語り ~ 怖い話に児童が泣き出し反省

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 6月5日、午前10時30分から湊しらとり保育園で昔語りを行いました。(写真上)
 また、同じ日の午後2時30分からは湊学園小学校でも昔語りを行いました。(写真下)

 保育園で語ったのは、①柳津町の菊地義隆さんの元話で「ばけものやしき」、②やはり柳津町の星キミコさんの元話で「いすすむかし」です。
 小学校では、①保育園と同じ「ばけものやしき」、②三島町の五十嵐七重先生の元話で「夜の豆は七戻っても食え」、③河東町の武藤末喜さんから聞いた「とんびとからす」、④ネットの福娘童話集から再話した「ネコとネズミ」です。
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 それぞれの話の内容は省略しますが、湊学園小学校での語りでは、大きな反省をさせられました。というのは、前にもこのブログに書いたことがありますが、五十嵐七重先生に教えていただいた「夜の豆は七里戻っても食え」を語り、想定外の出来事がありました。
 小学校では、1年生から3年生までの児童の前で語ったのですが、私が語りの会場の音楽室で子どもたちを待っていると、各学年の子どもがそれぞれ椅子を持参しながら、私を見るや「あ、〝じい、待って〟だ!」と口々に言いながら入ってくるではありませんか。
 内心、私は〝やった!〟と思いました。「夜の豆は~」は、これまでの読み聞かせボランティアで子どもたちに好評だったものですから、きっと今回もリクエストがあるだろうと思い、語る心積もりをしていたからです。
 「ばけものやしき」を語り終え、「それじゃ、〝じい、待って〟を語っかんない」と言ったところ、一番右端にいた1年生の女の子が、両耳を指で塞ぐしぐさをしていたので、「いやかい?」と聞いたら首を横に振ったので、大丈夫なのだなと思ってそのまま語りました。
 語っている途中で気づいてはいましたが、何とその子が下を向いて震えて泣いているではありませんか! 途中でやめるわけにもいかず続けましたが、これには困りました。私は「怖かったね、ごめんね」というしかなく、予定では保育園と同じ「いすすむかし」を語る予定を変えて、なるべく楽しい話と思い、予定外の「とんびとからす」、「ネコとネズミ」を語った次第です。
 読み聞かせボランティアで私が昔語りの登板になったときは、小学校では必ず「夜の豆は~」を入れようと考えていたのですが、今回の子どもの反応は、それは少し封印して、子どもの心に響く新たな話と構成を考えなければと思うきっかけとなりました。

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