2024.5 盛況だった五十嵐天宗先生の書展と祝賀会、印象的だった〝おだてられてその気になってここまで来られた〟の言葉

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 5月25日、ギャラリー・アブドゥでの「大道一貫・書の旅路 五十嵐天宗書展」を拝見してきました。
 天宗先生は、書展のテーマ「大道一貫」について作品集の中で、「煩悩のない人など果たしているだろうか。/生きている限り、悩みながらも一進一退の繰り返しの中で成長しなければならない。/只、その基本精神は大道一貫、結果云々ではなく己れの信ずる道を確信して歩き続ける事、そして日々向上し続ける事が唯一の念願である。」としたためておられます。何とも飾りなく、正直なお気持ちを表される方であることかと思います。
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 書について全く門外漢の私ですが、額装、表装された書の前に立ち、それがどのような言葉、文字を表したものであるのかを知ると、用いられた書体や筆遣い、書家天宗先生が何を思い、感じながら書かれたのかなどが、何となく伺い知れた感じがします。最も、全く見当違いの受け止め方のほうが多いかとは思いますが……。

 因みに、上の写真の書「龍騰鳳翔」、龍が舞い上がり鳳凰が飛ぶというめでたい言葉の書は、来年竣工する新市庁舎に寄贈されるそうです。
 また、下の写真の書「塵積為山」、塵が積もって山を為すという教訓的な言葉の書は、今春から義務教育学校となった湊学園に、展覧会終了後に寄贈されるとのことです。
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 この日の夕方からは、「五十嵐天宗書展 祝賀会」がホテル・ニューパレスで開かれ、80名近い方々がお祝いに駆け付けました。ご案内を頂き、私も出席させていただきました。

 挨拶の中で天宗先生が述べられた言葉を正確には覚えていないのですが、多分「周囲からおだてられ、乗せられて、その気になって書家の道を歩んできたように思う」というようなことを、決して否定的な意味でなくおっしゃっておられたのが印象的でした。私自身もそうかも知れないと思いながら話を伺いました。

 祝賀会では、若い頃から演劇分野でも関わりのある何人かの方にもお会いしました。この祝賀会の席がなければ、なかなかお会いすることもなかった方々ですので、そのような場を設けていただいたようで天宗先生に感謝です。
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