2024.5 今年の民話祭りには手話通訳者が配置 ~ 全会津語りの会が総会で決める

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 連休明けの5月7日、全会津語りの会の令和6年度総会が、勤労青少年ホームで行われ、加盟12団体中11団体、個人加盟5名中4個人が出席しました。
 全会津語りの会は転換期ということもあり、前年度の事業報告・決算報告、新年度の事業計画案・予算案のほか、今年は数多くの協議案件がありました。
 最も重要だったのは、会の最大の事業である「全会津民話祭り」に関する協議でした。
 具体的に言えば、民話祭り開催要項の見直しが1つ目です。
 見直しでは、開催時間を30分早めることと、会員の語りのローテーションを明確にすることです。
 また、顧問の五十嵐七重先生がご家族のお世話の関係で顧問を辞され、また民話祭りでのゲスト口演も辞されることになったことにどのように対応するかについての協議です。
 もう一つは、「民話祭り」の全ての運営は会員団体で行っているのですが、長年の開催の中で、いつの間にか自主申告で割り当てていた表方・裏方の分担に片寄りが出てきていた問題をどのようにするか、改めてスタッフ分担のローテーションを明確にしようということでした。
 更には、規約が活動の実態と嚙み合っていない規定となっている点が少なからずあったことを整理し、改めて規定し直す規約改正なども行いました。 
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 上の写真は、会津若松市手話サークルみみごえ会の手話通訳の方が、全会津語りの会の総会にお出でいただいて、会津の民話・昔話をどんなふうに手話通訳できるかイメージ訓練していただいている様子です。
 実は、今年9月に予定している「第16回全会津民話祭り」には、聴覚に障害のある方にも会津の昔話・民話を楽しんでいただけるようにしようと手話通訳を配置することにしています。市の障がい者支援課の担当者と何度か協議をしながら、今回のイメージトレーニングの機会を設けたものです。私は手話はできないので想像するだけですが、多分、訛りは通訳できても、方言を通訳するのはかなり難しいだろうと思います。
 総会の中で、会員2名に協力をしてもらい、渡部つとむさんの方言詩「嫁さ行ぐ前の晩」と金山の昔話「山姥退治」を語ってもらい、手話通訳のイメージトレーニングをしてもらいました。
 それを見ながら、これを手話通訳するのは相当難しいと感じました。なにせ、一定以上の年代の人でさえ分からない方言も民話の中には出てくるし、一口に〝会津〟と言っても、同じものを指す言葉でも使われている方言は違っています。
 しかし、手話通訳は可能だとも思いました。「民話祭り」本番前に、通訳者と打ち合わせをみっちりやっておかなければならないでしょうが、昔話・民話の愛好層が広がる可能性にワクワクします。

 課題は様々ありますが、「全会津民話祭り」をみんなで成功させたいと思います。

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