農業委員会行政調査で相馬の被災地を訪問

相馬市観光課職員の菅野(すがの)さんと相馬市山上公民館で合流し、防災備蓄倉庫(1万人分の食料と水などを3日間分を備蓄)を見学し、松川浦方面に向かいながら、今年から作付が始まった水田の刈り取りあとなどを車窓から見学しました。
作付が出来たのはまだ一部の水田ですが、説明によると、津波被害によって水田土壌のpHが4.5ぐらいになっていたのを、東京農大の研究・協力に基づき、スラブ(鉄粉)を水田に散布・撹拌して落水することによって6.3に改善でき、水稲の作付が出来るようになったとのことです。
その後、和田地区の観光いちご園に伺い、震災語り部の方から3.11当日の津波被災の状況や、復旧・復興に向かう気持ちの変化など、まさに被災当事者ならではの話に涙が出ました。


この日宿泊した松川浦のホテル「夕鶴」では、今年5月に首都圏から来た一行の中に、この魚介類はどこで獲れたか、野菜はどこの物か、水はここの水かなどと聞き、結局食べ物には何一つ箸をつけず、ビールだけ飲んでいた人がいたという話を聞きました。原発事故がもたらした風評の根深さと深刻さを改めて実感しました。(写真3枚目は朝日の昇る穏やかな松川浦、11月7日撮影)
下に、松川浦を襲った津波の様子を紹介しているYouTubeの映像を貼っておきました。
http://m.youtube.com/watch?v=3mOEjLjtY_c
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